こんにちは、Kazuです。
このブログ「Trade English Journey|貿易英語の現場から」では、私が25年以上の海外貿易実務経験をもとに、現場で本当に使える貿易英語をわかりやすくお届けします。
「英語をもっとスムーズに使いこなしたい」「実際にどうやって海外とやり取りしているのか知りたい」
そんな方々に向けて、私が現場で実際に経験したリアルな英文メールや交渉エピソードを交えながら、解説していきます。
現在の役割
私は現在、ある企業で海外事業部の部長として、輸入業務と輸出業務の両方を統括しています。
- 輸入業務:海外メーカーからの商品調達やOEM生産
- 輸出業務:日本の商品を世界各国へ輸出
これまで取引してきた国は20か国以上。
扱った商品は家電・日用品・化粧品・食品など幅広く、
商品企画 → 生産管理 → 品質管理 → 海外販売と、貿易のすべてのプロセスを経験してきました。
キャリアの歩み
2000年~:小売現場からスタート
私のキャリアは、国内店舗での販売業務から始まりました。
お客様と直接接する中で、**「本当に求められているものを見極める力」**を養えたことが、後の海外取引や商品企画に大きな影響を与えました。
2004年~:商品企画・輸入業務への挑戦
その後、商品企画を行う部署へ異動。
国内調達や在庫管理を担当しながら、やがて海外メーカーからの輸入業務に本格的に携わるようになりました。
当初は、海外サプライヤーとの英文メールだけでも四苦八苦。
「どう書けば正確に伝わるのか」「失礼にならない表現は何か」――。
そんな悩みを抱えながら、一通のメールに何時間もかけていたこともあります。
2005年~:海外事業部の立ち上げ
2005年には海外事業部を立ち上げ、輸入事業を中心に会社全体の取引を拡大。
特にOEM商品の企画・生産に注力し、業績を大きく伸ばしました。
具体的には、次のような案件を多数手掛けてきました。
- 家電や日用品などのオリジナル商品
- 芸能事務所向けのコンサートグッズやアーティストグッズ
- 大手ブランド向けのOEM商品
現場では、生産ラインを実際に管理し、**インスペクション(検品)**を自ら行いながら、品質維持と改善に全力を注いできました。

「OEM商品の生産現場。品質チェックを重ねながら製品化していきます。」
*商品がばれるとまずいので、加工で消しています。
2010年~:輸出事業への挑戦
2010年頃からは、輸出事業にも本格的に取り組み始めました。
アメリカ、カナダ、オーストラリア、アジア諸国、中東など、世界各国への販路を次々と拡大。
現在では、輸入と輸出を両輪とした事業展開を行っています。
輸入と輸出は一見似ていますが、実務や必要な知識は大きく異なります。
両方を経験することで、「買う側」と「売る側」、双方の視点を持ち、より戦略的な国際ビジネスができるようになりました。
海外展示会で磨かれた実践力
貿易の現場では、海外展示会への参加も欠かせない業務の一つです。
これまでラスベガス、ドイツ、香港、シンガポールなど、世界各地の展示会に**バイヤー(買い付け担当)**として参加してきました。
展示会では限られた時間の中で、
- 英語での商品説明をその場で理解する
- 即座に見積依頼を行う
- 価格・条件を交渉する
といったやり取りが次々と発生します。
まさに、瞬時の判断力とスピード感が求められる現場です。
この経験を通じて、実践的な英語力と交渉力を磨き上げてきました。

「海外展示会での商談は、現場英語とスピード感が試される場です。」
このブログで伝えたいこと
TOEICや学校で学ぶ英語は、貿易実務の基礎力をつける上で非常に役立ちます。
私自身も、基本的な英語力はそこから積み上げてきました。
しかし、実際の海外ビジネスでは、**教科書や試験では学べない「現場特有の英語表現」**が多く登場します。
例えば――
- 商品問い合わせ、価格交渉
- 出荷スケジュールの調整
- クレーム対応の交渉
- 契約書に出てくる専門用語
- 輸出入書類に関する細かな条件確認
これらは、実際に現場で経験しなければなかなか身につきません。
このブログでは、私が実際にやり取りしたリアルなメールや現場のエピソードをもとに、
**「現場で本当に役立つ貿易英語」**をわかりやすく解説していきます。
最後に
貿易は、世界中と直接つながるダイナミックな仕事です。
言葉の壁を越え、スムーズにコミュニケーションができるようになれば、
あなたのビジネスは確実に広がります。
このブログを通じて、あなたが自信を持って海外と交渉できる力を一緒に身につけていきましょう!
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